青年会議所の使命とは、「積極的な変化を創り出すのに必要な指導力の開発、社会的責任、企業家精神及び友情を深める為に青年に機会を与えることによって、地球社会の発展に寄与すること」とあります。(BIBLE OF JAYCEE より抜粋)
そして、我が青年会議所の創立宣言文には「調和した健全な地域社会の成熟の為に会員一人ひとりが次代を切り拓くリーダーとして確固たる自己を確立し、率先して行動することにより、より広く社会に信頼され支持される青年会議所へと進化することを誓い、周南青年会議所の創立を宣言する。」と書かれております。((社)周南青年会議所創立宣言文より抜粋)
我が周南青年会議所は、前身である徳山・下松の両青年会議所が統合をしたことで誕生し、そして、2009年7月の総会において、『公益法人格』の取得に向けて動き出すことを決議しました。創立8年目を迎えますが、原点を意識しながらこれからも『一歩前に踏み出す勇気』をもって活動をしていきましょう。

スローガン
まっすぐゆらり
~地域と共に進化への道を~

- 公益性のある事業の実践
1-1. 「市民で創る地域」の実現への取り組み
1-2. 「人と人が支えあう地域」の実現への取り組み
1-3. 「大人も子供も学ぶ・育む・考える地域」の実現への取り組み
1-4. 「公益」を掲げる組織作りへの取り組み - 事業を通じて「修練・奉仕・友情」のこころを学ぶ
- 会員の拡大を通じて地域への貢献をする
- ブロック会員大会の充実した運営の展開

原点
継承と進化
昨年は、特に経済情勢の変化や政権の交代などがあり困惑をした年であったように思います。しかし、今日、我が青年会議所はしっかりと活動をしております。取り巻く環境が変わっても生き続けております。各年代において青年の前に立ちはだかる壁や困難に大きな違いがあるのでしょうか。多くの諸先輩方も今の私たちと同じように悩み、挑戦し、そして壁を乗り越えてきたのではないでしょうか。新規事業の立ち上げをする、継続事業を進化させる、そしてメンバー構成の変化を受け止める。そういったことを経験するからこそ個としての強さが備わります。そして、個の強さがあるからこそ組織の力強さに発展していきます。地域と共に歩んできた周南JCだからこそ、未来のことについて真剣に語り知恵を出し、情熱をもって行動し、魂を注ぎ込んだ事業を展開していかなければならないのです。
地域の力を引き出そう
~市民で創る~
2007年には「周南市長選公開討論」を開催し、2008年には下松市において、「新市長にここが聞きたい」を企画し放送させていただきました。どちらも初めての試みで大変苦労をした事業でした。その当時の目的は果たせましたが、その後、それぞれの市はどのような発展をしているのでしょうか。それぞれの市長が掲げたマニフェストの進捗状況は順調なのでしょうか。残りの任期において、我々の住むまちをどのようなに導こうとしているのか。JCという枠ではなく市民目線で確認したい。市制、行政のことをわかりやすく伝える機会を設けることができ、市民の声が伝わりやすい機会を作ることができれば、今後の市制が有意義になるものと信じます。
~支えあう地域~
私と一緒に仕事をしている仲間に障がいを持った仲間がいます。古い人で働き始めてから20年以上経過しております。現在では、障がいを持った方がいることは特別なことではなく『福祉』といった特別な意識はありません。もちろん、そのような感覚になるまでには、少し時間を要しているのも事実です。気配りをすることはありますが、特別に意識することはありません。障がいを持った方々の最大の喜びは、「人の役に立つこと」そして、自立をしたことを実感する最大の出来事が「働く」ということだと聞いたことがあります。企業の営利追求と障がい者の方々の喜びを強制的に結びつけることはできませんが、意識をすることで地域全体で世の中の役に立つことを実感できればと思います。少しでも自立ができる方向へ向かうためのお役立ちの実現。雇用といった観点だけで考えるのではなく、障がいを持っている方々が少しでも生活しやすくなるため、そして、お世話をしている方々が有意義な生活を送るためのサポートを考え実行できれば、自分以外の他人の存在を認めたり、自分さえよければといったことではない住みよいまちとなり、無意識の福祉を実現できる地域になればと願います。
~青少年育成と家庭教育と生きる力~
教育改革が叫ばれ教育基本法が改正されましたが、今また行きすぎたゆとり教育の見直しが唱えられています。混迷する教育改革に振り回される子どもたち。『グローバル社会』だということで、様々な教育方法が考えられる昨今ですが、生まれたての子どもがいきなり幼稚園や小学校へは通いません。家族という地域社会を構成する最小単位である『家庭』で育ちます。すなわち、子どもにとって人生を学ぶ最初の先生は親であります。子どもの価値観や善悪の判断、道徳心や公共心といった生きる力の基本は家庭で養われます。生まれてから物事の判断基準が確立されるまでの家庭教育が人生の中でもっとも重要な時間です。そして、子どもは、親の背中を一番の模範として成長し、その背中を超えようとすることで大人へと成長していきます。子どもを育てていく親と次世代を担う子どもたち、その双方への積極的な働きかけをし、たくましい子どもを育むことにつなげたいと考えます。
また、たくましく生きるということは、自分で生きていくことであり、不測の事態などに対しても対応できる感性(センス)を磨いておくことも大事であります。幼いころに経験したことはきっと大人になって役に立つでしょうし、場合によっては、明日からでも役に立つでしょう。
社会貢献
~JCの意識をもってJCの外へ~
2008年に環境への取り組みとして、チーム・マイナス6%へ加盟しております。その後、JC活動においても環境を意識する場面は多くなったのではないでしょうか。しかし、まだまだ意識を高める必要もあるでしょう。会社でも家庭でも環境問題には取り組んでいることとは思いますが、将来の地球のために今年も環境に配慮したJC活動を展開できればと思います。また、近年では地域の枠を超えた組織として多数のNPO組織が結成され、その目的に向け多様な活動があります。また子育ての部分で言えばPTAや保護者会、子ども会といった組織が子ども達の健全育成のために活躍しております。私たち青年会議所が『明るい豊かな社会の実現』に向けて活動しているのであれば、社会はその実践の場であり、JCで学んできたことを積極的に活用してはじめてその意味があるといえます。確かにJC活動を行いながら他のことにも参加していくということは決して楽なことではありません。20才~40才というJCメンバーの年代は地域からも一番求められる人材です。誘われたり頼まれたりといった機会があれば前向きに参加いただき、その目的のためにJCでの経験を発揮していただけることを期待します。JCの仲間が地域の様々なポジションに散らばって、状況によって連携や協力を図れたとき、そこから発生する力はとても強く大きなものとしてあらわれるはずです。
地域とJAYCEEのために
~会員拡大~
大人になって、素直に『学べる環境』というものはあまり無いように思います。仕事のことではなく、地域のことを考えるからこそ多くのことを学べるのでしょう。そして、多くのことを学んだ若者が多い地域となることは、きっと大きな地域の力になります。新たなJAYCEEの誕生となり、新たな地域へと生まれ変われると思います。
~会員大会~
本年度は、山口ブロック協議会の会員大会を主管いたします。県内の他の13LOMのメンバーをお迎えし、我が周南青年会議所の卒会生も含め、多くのメンバーの送り出しをいたします。周南地域の良さを知ってもらうことにも繋がります。全員でおもてなしをすることを通じて、周南JCメンバー全員が成長できると信じます。
おわりに
まっすぐに目的に向かい、ゆらりひらりと物事を受け止め、取り巻く環境がどんなに変わっても決して逃げずに、今年一年、地域の発展と己の成長を実現できるように頑張っていきましょう。