(社)周南青年会議所2007年度理事長所信
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理事長 藤井秀尚 |
基本方針
1.周南JCらしい創立5周年事業の開催。
2.元気な周南地域になるためのまちづくり事業の推進。
3.青少年育成を目的とした、清州JCとの国際交流事業の実施。
4.会員の増強と、メンバー一人ひとりの資質向上。
5.山口ブロック球技大会の運営を通してのレベルアップ。
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■ 創立5周年を迎えて |
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(社)周南青年会議所は本年めでたく創立5周年を迎えます。
周南地域中核都市形成の魁として徳山JCと下松JCの統合を決意し、
初代山田理事長が創立を宣言されてから早くも4年が経過しました。
その間、我々はJC綱領にもあるように「明るい豊かな社会」を築き上げるために様々な事業を展開して参りました。
5年目を迎えた今、これまでの4年間を振り返り、反省点などもふまえ、10周年に向けて新たなスタート切らなければなりません。
本当に魅力ある団体なのか?入会している価値があるのか?周南地域のために何をすべきか、
そして出来るのか?これまでの既成概念にとらわれず、一つ一つの事業を検証し更なる飛躍を遂げ、
元気な周南地域形成のために全員で取り組んで行きましょう。
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■ 元気な周南地域にするために |
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本年は選挙の年でもあります。参議院選挙そして周南JCと同じく周南市も今年5年
目を迎え、市長選挙が行われます。周南青年会議所は定款上、特定の個人や政党を支持
したり、これを強制することも致しません。しかしながら、地域のリーダー的存在とし
て積極的に政治に関わる事や市民の皆さんに啓発していくことはとても大切なことだ
と考えます。
そこで本年は周南市長選挙において「公開討論会」という手法を使って、候補者の方々
がどのような公約・マニフェストを掲げ、周南市のまちづくりをこれからどのようにし
ていこうと考えられているのかを市民の皆さんに知っていただき、投票の参考にしてい
ただく場を提供できればと考えています。また近年、若者の政治への無関心、投票率の
低下が叫ばれています。「公開討論会」を開催することによって市政をより身近なもの
として捉えていただくのと同時に、将来的には市民の主体的な政治参加へ繋がっていく
ものと確信しております。また、周南青年会議所は、政治的に公正で中立な立場の組織
として、市民と政治の間に立ちこれを実現させることが重要な使命であり、唯一できる
団体だと考え取り組んで参ります。
また、本年で3年目を迎える「周南しごとフェスタ」を今年度も開催致します。大企
業にはわずかな景気回復傾向の兆しが少し見えるようですが、我々中小企業経営者にと
ってはまだまだ実感出来ないのが現状だろうと思います。地元企業の発展支援と若者の
地元定住を目的として始まった「周南しごとフェスタ」をこれまで以上にパワーアップ
して開催することで元気な周南地域の発展に貢献したいと考えます。
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■ 国際交流と青少年育成 |
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昨年度我々は清州青年会議所との姉妹締結という決断を致しました。3年間のホーム
ステイ事業を通じて、韓国という国の文化・習慣に触れ、少なからず新たな発見や気付
きがあったはずです。心温まるおもてなしや、最近日本人が忘れつつある「礼節」を重
んじる国の伝統を実際に肌で感じることで、今の日本が抱える問題の一つである、凄惨
な事件や犯罪の低年齢化を解決するヒントがそこにあるような気がしてなりません。
また、昨年夏の高校野球での早稲田実業と駒大苫小牧の決勝・延長再試合は日本中に
感動を与え、スポーツの素晴しさを改めて感じたことは記憶に新しいのではないでしょ
うか?スポーツには必ずルールがあります。そして試合の最初と最後には必ず挨拶をし
ます。最近、挨拶をまともに出来ない子どもやルールを逸脱しても平気な子どもなどが
増えてきていると言われています。幼少のころからスポーツを経験することで自然と挨
拶が出来るようになり、チームで結束して一つの目標に向かって努力すること、また先
輩を敬い後輩の面倒を見るといった上下関係というものを自然と体得できると思いま
す。
周南JCでは、2年前よりスポーツを通じたまちづくり・青少年育成活動を行って参
りました。本年は「野球」というツールを使って国際交流・青少年育成事業を同時に行
えればと考えます。
そして、周南地域の子ども達にスポーツの素晴しさを改めて感じてもらい、韓国の文
化・習慣に触れることで国際感覚を養ってもらいたいと思います。
また、清州青年会議所と事業を初めて合同で行うことで、姉妹締結をした意義や目的
を再度考え、恒久的に交流が続いていくことを願っています。
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■ 凡事徹底 |
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「当たり前のことを当たり前にする」という意味の言葉です。周南青年会議所は確かに
メンバー数の多いLOMです。他LOMに誇れる事業を開催することや、個性溢れる魅
力的なメンバーに恵まれてもいます。
しかし、まだまだ完璧ではありません。当たり前のことが出来ているでしょうか?
○ 例会・個別など諸会合への時間厳守。(遅刻する場合の連絡)
○ 例会・理事会でのバッチ・プレートの着用。
○ 例会中・会議中の私語、立ち歩き。
○ 出欠の返信。
○ JCの常識が世間の非常識になっていないか?
など、他にもあげればきりがありませんが、これらをきちんと行うことは決して難
しいことではありません。「JCだからいいや」と思っていませんか?その考えによっ
て少なからず余計な労力がかかることや、迷惑に感じている人がいることをもう一度
考えて見ましょう。我々なら出来るはずです。
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■ 最後に |
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メンバーの皆さんの中にはJC活動やJCの団体そのものに対して否定的に考えて
いる人も少なからずいると思います。理由は様々であれ、否定的に会員を続けていれば、
良い結果は生まれません。
JC活動をしていれば大なり小なり時間とお金を浪費し、会社や家族にもしわ寄せが
かかります。せっかくJC活動をするなら、先ずはJCを好きになる努力をしても良い
のではないでしょうか?そのためには
1.個別委員会・事業等へ積極的に参加する。
2.何か役に立つことを必ず持ち帰る癖をつける。
3.ブロック・地区・日本へ出向してみる。
4.LOM以外の事業にLOMの仲間と参加してみる。
否定的に考えるようになった理由はともかく、どうせ同じ時間とお金を費やすならば
気持ちを切り替えて、素直な気持ちで参加し、何かを掴んで帰ることが大切だと思い
ませんか?
・JC最大の贅沢・・・人との出会い。
・JC最大の幸福・・・自分の能力を引き出してくれる人との出会い。
・JC最大の不幸・・・自分の能力を知らないで生きていること。
JCは「出会いと感動」「義理と人情」です。自分自身のJCへのスタンス次第で、
多くの人と出会い、人間の器を磨きそして広げ、あるいは友情を育み、会社や地域に
役立つ何かを持ち帰るチャンスがあることに気づくことができる団体だと思います。
JCを否定的に考えるのも自分次第、他人やJCのせいではなく自分自身の問題と捉
えるべきでしょう。いずれにしても先ずは参加が全ての始まりだと思います。
今までより少し無理をして行動してみてはいかがでしょうか。
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