(社)周南青年会議所 2006年度理事長所信
        理事長 原田 康宏
       
  スローガン  
       
基本方針
 
  1、 地域の人々と連携した活力あるまちづくり及び、中核都市づくりの推進
  2、 心豊かな青少年の育成及び、若者の雇用促進、地域定住の推進
  3、 地域経済の担い手となる企業経営者の育成及び、
   「明るい豊かなまちづくりの創造」のための組織力強化
  4、 日本JC、中国地区協議会・山口ブロック協議会との積極的な連携

創立4年目を迎えて

 

(社)周南青年会議所が、徳山JC46年間、下松JC37年間の輝かしい歴史と伝統を受け継ぎ、更なる進化を目指し誕生してから早くも3年が経過しました。会員は120名を超え、山口ブロック内最大、中国地区でも3番目に大きいLOMに成長しましたし、青少年育成、福祉、若者定住などさまざまなテーマで「明るい豊かなまちづくり」を創造してきたと思います。
旧徳山、旧下松という垣根も予想以上に早く無くなり、まさに会員全員の高い志と努力で見事なスタートダッシュをきめた周南JC創生期の3年間だったと思います。

 創立4年目を迎えた今、地域からより頼られる魅力ある団体にしていくためには、この見事なスタートダッシュを息切れすることなく、さらに加速させて軌道に乗せなければならないと思います。
全速力で駆け抜けてきたこの3年間を今一度みんなで振り返り、見直す点は見直し、高い理想と志をもって、「明るい豊かな社会の創造」のために努力を惜しまず邁進していきましょう。

組織力の強化
 
全国的に会員減少が最大の課題というLOMが多い中、周南JCは誕生以来、会員数120名以上をキープしてきました。これは、会員全員で会員拡大を徹底してきた賜物であり、誇れることだと思います。
しかし、逆に、大きなLOMの一番の課題に組織力の低下が挙げられます。周南JCも例外ではなく、より魅力ある団体にしていくためには組織力の強化は不可欠だと思います。
そのためには、強固な人間関係の形成はもちろんですが、まず情報の共有化が必要だと思います。

例会、理事会、委員会などの会議の重要性を見直し、会員全員が常に同じ情報を共有できる仕組みづくり、環境づくりを徹底することが組織力強化の第一歩だと思います。会員全員が情報を共有し、同じ方向を向いた時、その組織は人数以上のパワーを発揮するのだと思います。
「JCしかない時代」から「JCもある時代」へ
 
  戦後60年、日本は世界中でも例を見ないほどの著しい発展を遂げ、国民も何不自由なく、当たり前のように豊かな生活を送れるようになりました。その間、荒廃した日本の再生を誓い、強い意志と高い志を持った幾多の先輩方によって始められた青年会議所活動が地域社会の縁の下の支えになったことは確かだと思います。

そして豊かになった今、この周南地域においても、環境、福祉、まちづくりなどをテーマに、さまざまなボランティア団体や市民活動団体が誕生し、「JCしかない時代」から「JCもある時代」と言われるようになりました。
しかし、周南JCは、徳山JC、下松JC時代から「明るい豊かなまちづくりの創造」を理想とし、その非常に有効な手段である周南合併をいち早く推進し、実現してきました。

 そして今後のまちづくりに対しても、周南地域の現状についてしっかりと学んだ上で、高い志と行動力を兼ね備え、利害関係を抜きにして政策を提言し、運動を展開していける団体は周南JC以外にはありません。我々は今後のまちづくりの先駆者として、目的を同じくする団体とは積極的に連携し、民意を形成し、その代表として積極的に活動を展開していかなければならないのです。

活力ある地域の創造
 
  バブルの崩壊後、日本の経済は成熟期を迎え、右肩上がりの経済成長はもはや期待できない現状です。特に地方の経済は今後さらに厳しくなる可能性もあり、よほど努力しないと企業の存続すら危ういという状況になってきているのではないでしょうか。

地域経済の発展が無ければ、まちの活力は生まれてきませんし、周南JCメンバーのほとんどが地域経済を支える中小企業の経営者もしくは後継者という中、なにより自分の会社が順調でなければ「JC」どころではありません。
現状を冷静に認識し、地域の企業経営者としてのスキルを向上させ、各々の企業活動に真剣に取り組むことが、地域経済発展の一翼を担う我々の使命であり、地域の活力を生む原動力になるのです。

 また、少子化や若者の都会流出が進む中、「若者定住」も活力ある地域を創造するためには欠かせないテーマだと思います。活き活きした多くの若者が地域に定住してくれることで地元企業はもちろん、地域も活力を生み、発展していくのだと思います。そのためには、引き続き、若者の地元企業への雇用促進事業をより発展的に継続していかなければならないと思います。

豊かな心溢れる青少年の育成
 
  テレビの報道や新聞紙上は、相変わらず毎日のように信じられないような惨忍な事件や性犯罪の記事でにぎわい、その弱年齢化は進む一方です。犯行理由のほとんどは、自己欲求(金欲、性欲)を満たすためのものや、自己中心的な考えからのものだと思いますが、このような事件が起きる度に、犯人の生い立ち、育ち方に疑問を抱くのです。

現在の日本の学校教育への疑問も当然ですが、それ以上に、家庭での教育、地域内での教育、学校教育に全て責任転嫁しているような社会環境、これらに大きな問題があることは間違いありません。

 周南JCは、今までいくつもの青少年育成事業を行ってまいりましたが、今後も国際交流やスポーツ交流、障害をもつ子供ともたない子供との交流など、子供たちの感性を育む事業を展開することにより、豊かな心溢れる青少年の育成に努めなければならないと思います。また、子を持つ親の世代として、我々JCメンバーが先頭に立って学校教育に関心を持ち、問題意識を持たなければいけませんし、我々自身が子供の見本になる大人として常に行動していくことが健全な青少年育成につながるのだと思います。

ONE FOR ALL
 
  今日の日本は確かに物質的には大変豊かな国になりました。しかし、その反面、心の豊かさは急速に失われてきたような気がします
。自由、平等、権利、個性などという言葉を、自分の都合や欲求によって勝手に解釈し、他人のことは顧みず、「自分さえ良ければいい」という自己中心的な若者が目立つようになりました。
人間はひとりでは生きていけません。いろいろな方にお世話になり、助けて頂いたお陰で今日まで生きてこられたのです。

当たり前のことですが、その当たり前のことを物質的な豊かさ故に忘れかけている日本人、そのことに気づいていない若者が増え、その結果、「自分には関係ない」という無気力・無関心、「自分の責任じゃない」という無責任・責任転嫁が当たり前の社会になり、それが、先述したように青少年の犯罪の増加や、更には地域や国の衰退にもつながってきているのではないでしょうか。

 自分以外の全てのものに感謝の気持ちを持ち、自分以外の全てのもののために積極的に行動することが今の日本、また地域社会にとってとても大切なことだと思うのです。
また、それを先頭に立って実践していくことができるのは、高い志と情熱溢れる行動力を持ったJAYCEEしかないのです。

今、地域は間違えなくJCを必要としています。我々周南JCは、その期待に応えるべく、大いに学び、組織力を最大限に活かして、地域のために活動していかなければならないのです。「このまちに生まれて本当に良かった」と、全ての子供たちが心からそう思える周南地域を創るために、我々一人ひとりが「ONE FOR ALL」の精神を持ち、ともに力を合わせて頑張っていきましょう。


   

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