2005年度 社団法人周南青年会議所 
会  長 宮本 治郎 

 周南青年会議所は、歴史への敬意と誇りを胸に周南地域中核都市形成の魁として、より高い可能性に挑戦する決意をし、確固たる自己の確立と率先した行動を誓い、創立を宣言してから3年目を迎えます。また、日本の青年会議所メンバーは、ついに昭和40年生まれ以降で構成する時代に入りました。日本経済のバブル期を社会人としてほとんど経験していない、いわゆる新しい感性をもつ新人類世代です。 世の中は今、目指すべき方向を模索する混迷期にあります。その中で我々周南青年会議所のメンバーはいち早く時代の流れを感じ取り、理想のもとに新しいJC創りと積極的な会員拡大をすすめて参りました。周南地域のもつお互いの個性を認め合う「和」の心と、まちをつくるという「気概」がまちがいなく周南青年会議所には存在するのです。徳山・下松JCの伝統を受け継ぎながら、我々は若さと行動力で混沌という限りない未知の可能性を切り拓いていこうではありませんか。


 人はなぜ生まれ、そして何のために生きるのでしょうか・・・。すべての人は、この世にかけがえのない存在として生まれ、そして生かされているのです。親として、企業人として、周南地域の社会人として、そしてJAYCEEとして公をつねに意識し、感謝の念と誇りをもって生きてまいりましょう。


 これまでの価値観の枠組みが崩壊した今という時代は、解説・解釈・研究ということへの対象になりにくい流動性があるのだと思います。偉大な先輩方の志を受け継ぎながら、3年目を迎える新しい周南青年会議所は小さな実践を心がけましょう。目的と意義をはっきりさせ、自らの信じる道をあせらず、慌てることなく少しずつ淡々と歩むことのできる実践者の感性が“未来”の方向性を教えてくれると考えます。焼け石に水のような、報われない努力かもしれません。それでも、それを承知で実践する。大きな志と小さな実践とで、自立したJAYCEEとして未来を創造していこうではありませんか。


 周南地域の市民の施策の関心は、「中核都市の形成」「若者の定住」「企業の誘致」といった少子高齢化にたいするもの、また経済の先行き不安感に帰属するものが大半です。企業人としてどのように事業に取り組むか、親として子どもたちにこの地域の歴史・文化・スポーツをいかに伝承し、感性を育んでいくか・・・。またJAYCEEとしてそれらの問題や施策を実行されている数多くのボランティア団体や行政とどのように連携を取っていくのかを議論し、夢と希望を持って小さな実践をしてまります。


 戦後、荒廃した日本の再生を誓い青年会議所活動をはじめられた幾多の先輩方の創始の精神をおもい、先駆けて進化を遂げた我々の周南青年会議所に自信を持ち、“明るい豊かな社会”を創ってまいりましょう。我々ひとりひとりが志を抱き次世代の人たちのために・・・・・・・。
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